ここでいう合法木材とは、森林関係の法令において合法的に伐採されたことが証明された木材のことを指します。
つまり、合法木材は正しい手続きで生産された真っ当な木材であるということができます。
なぜ今、合法木材なのでしょうか。
それは、海外においてその国・地域の法令に違反して行われる"違法伐採"が大きな問題になっているからなのです。
今、世界規模で森林が急速に失われています。その原因のひとつが、海外で行われている違法で無秩序な伐採です。
国によっては伐採量の5割が違法なものであるといわれてます。
森林の減少は、地球の温暖化、生物多様性の減少などの環境問題につながります。
また、違法伐採は産地国における政府収入の損失となるばかりでなく、違法伐採された安い木材が輸入されると、日本のような輸入国の林業も困難になります。
ですから、違法伐採を防ぐために、合法木材を積極的に使用することが重要なのです。
違法伐採問題に対処するため政府は、各国と協調して木材輸出国における違法伐採対策の支援をするほか、グリーン購入法に基づき、平成18年4月から政府調達の対象となる木材・木材製品について、合法性が証明されたものを購入することに決めました。政府が率先して購入するということは、広く国民にも合法木材を積極的に買ってもらうことを期待するものです。