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木材輸出国の国別概要

報告時期

2007年02月 国際セミナー2007in東京

証明制度の概要

制度の名称カナダ木材輸出事務所監査トレーサビリティ・システム
対象地域カナダ国ケベック州
証明制度の概要 証明書の発行母体
名称:Quebec Wood Export Bureau(Q-WEB)
住所:Quebec City, Province of Quebec, Canada
発行手続きの概要
毎年一度、Q-WEBは、すべてのメンバーサプライヤーが、「Q-WEB 行動規範(Q-WEB Code of Conduct)」の「木材の原産地および合法性に関する施策(Policy on Wood Origin and Legality)(付録B)」に署名していることを確認するために、第三者(監査人)により各メンバーを監査する。その後、メンバーが、Q-WEBの監査およびトレーサビリティ・システムを遵守していることを証明する証明書が、各メンバーに対して発行される。
制度が証明するのは合法性だけかあるいは持続可能性も証明するのか
この時点において、上記システムのみが合法性を監視する。
伐採時点の合法性を確認する仕組み 合法性の定義
カナダにおいては、違法な伐採は、以下のとおり定義することができる。
  • 木材の窃盗
  • 故意の伐採で、これが権限のないまま、または、許可のない地域において、もしくは伐採慣行の欠陥のために権限が撤回された場合において、または腐敗した慣行により政府承認が取得された後においてなされる場合
  • 森林所有者に対して立木伐採権料および/またはロイヤルティを故意に支払わない場合
関連する法令
  • 市町村、地域、州、および国には、伐採および収穫取得に関する多くの法令がある。
  • 州レベルにおける公有地(王領地)に関して:ケベック州森林法(Quebec’s Forest Act)および「王領地における最良運営実務(Management Practices on Crown Lands)」がある。
想定される違法行為の内容
  • カナダおよびその州においては、ガバナンス、すなわち、法令を施行する能力の欠如は問題ではない。違法行為と推定されるものはない。
合法性を確認する文書、その保管・確認手法
 
第三者および行政などによる信頼性確保の仕組み
 
持続可能性を確認する仕組み 持続可能性の定義
 
持続可能性を確認する文書、その保管・確認手法
 
第三者および行政などによる信頼性確保の仕組み
 
分別管理の仕組み 伐採から輸出までの取引の実態
 
分別管理を確保する手法
 
第三者および行政などによる信頼性確保の仕組み
 
今後の課題と展望 システムに対する批判および問題点の認識
この時点において、各メンバーは、合法性に関する証拠を、直接のサプライヤーに提供させることのみが要求される。北アメリカの木材種については、サプライヤーは、Q-WEBメンバーが要求する場合にのみ、「Q-WEB木材の原産地および合法性に関する施策(「行動規範」付録B)」に記載されるすべての書類を提出することを要する。
改善の手続き
メンバーは、最終的には、サプライヤーに対して、「Q-WEB木材の原産地および合法性に関する施策(「行動規範」付録B)」に記載されるすべての書類の提出を要請することができるであろう。
今後の展望
監査およびトレーサビリティ・システムの導入により、Q-WEBは、違法伐採および違法取引に対処するために、そのコミットメントを示す主要な措置を講じてきた。市場の需要(消費者および行政機関)に基づき、メンバーは、最終的には、その木材について、原産地である森林まで遡ることを決定することができるであろう。
参考記述責任者 ホームページ
URL:www.quebecwoodexport.com
連絡先
Carl-Eric Guertin, Responsible Trade Manager, Quebec Wood Export Bureau (Q-WEB)
ceguertin@quebecwoodexport.com

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